- 『惨劇RoopeR(惨劇ルーパー)』の詳しいルールを教えてほしい
- 難しそうだけど簡単に説明してるサイトはないの??
- 購入しようか悩んでいるのでゲーム性を知っておきたい
ボドゲノオトでは、上記のような悩みを持つ人のために『惨劇ルーパー』のルール・遊び方を解説します。
『惨劇ルーパー』は脚本家と主人公3人で分かれて戦う、非対称の推理ゲームです。
脚本家が描く事件を阻止するために、主人公たちは行動していきますが阻止するのは容易ではありません。
事件を阻止できず「GAME OVER」...と思いきやタイムリープを起こしゲームの初日にループして戻ることができます。
1度経験した状況から事件の犯人を推理していき、タイムリープを繰り返し脚本家に挑みます。
初めて遊んだときは、難しすぎてわかりませんでしたが、ルールを覚えると事件を推理するのが楽しくなっていきました。
本記事を読むと『惨劇ルーパー』のルール・遊び方がわかり、『惨劇ルーパー』で楽しく遊べるようになります。
是非参考にして遊んでみてください。
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 60~240分 |
対象年齢 | 15歳以上 |
販売元 | BakaFire Party |
価格 | 4,400円(税込) |
公式ページ | BakaFire Party |
『惨劇ルーパー』を購入
『惨劇ルーパー』概要
シナリオ型推理ボードゲーム
『惨劇ルーパー』は2~4人用のシナリオ型推理ボードゲームです。
1~3人は「主人公」となり惨劇に挑みます。
ゲーム開始時は「主人公」たちは何も知りません。
ゲーム盤に並べられたキャラクターの役割、予告された事件の犯人、物語の真実さえも何も知らない状態からスタートします。
そんな状態では勝てるわけがありません。
しかし、諦めてはいけません。
「主人公」たちは予め決められた回数だけタイムリープを繰り返しループすることができます。
ゲーム盤に並べられたキャラクターの役割、予告された事件の犯人、物語の真実も何も変わらない状態から再スタートすることができます。
1度体験した経験がありますので、前回とは違う行動をとって事件の解決を目指しましょう。
残った1人のプレイヤーは「脚本家」となります。
脚本家は惨劇を作り出してそれを観劇することが目的です。
「脚本家」は全てを知っている管理者であるのと同時に「主人公」たちを打ち負かそうとする対戦相手でもあります。
掌で踊る「主人公」たちとの頭脳戦を楽しんでいきましょう。
基本セット内容物
- ボックス 1個
- カード 48枚
- ボード 4枚
- カウンター 70枚
- ルールブック 2冊
『惨劇ルーパー』ゲーム開始前に覚えること
ゲームの目的を覚える
脚本が設定したシナリオを潜り抜けるのが目的。
敗北条件さえ満たしていなければクリアとなるため、すべての事件を解決する必要はない。
敗北条件は脚本家が設定したルールYにて定められており、敗北条件を探ることからゲームは始まっていく。
また「キーパーソン」という役職が死亡してしまうと、その時点で敗北となってしまうためキーパーソンの死亡は阻止しなくてはならない。
カウンターの種類と効果を覚える
『惨劇ルーパー』には友好カウンター、不安カウンター、暗躍カウンターという3種類のカウンターがある。
ゲーム中に脚本家と主人公たちによって3種類のカウンターの増減が起こっていくため、3種類のカウンターの意味を覚えなくてはいけない。
主人公たちとキャラクターカードの友好値を示すカウンター。
各キャラクターカードには能力が備え付けられている。
キャラクターごとに定められた友好値を満たしていないと能力を発動することはできない。
「主人公と仲良くなると能力が発動できる」というイメージを持つとわかりやすい。
各キャラクターカードの不安値を示すカウンター。
各キャラクターには不安臨界という基準値が設定されている。
事件の犯人となるキャラクターが、事件当日に不安臨界まで不安値が貯まっていると事件を起こしてしまう。
逆を言うと事件当日に不安臨界まで不安値が貯まっていなければ事件を起こすことはない。
毎日の行動フェイズで脚本家はキャラクターカードに不安値を貯めていき、主人公は不安値を減少させていくことができる。
キャラクターカード・ボード(場所)に対して、何らかの悪影響をもたらしていることを示すカウンター。
暗躍カウンターは「学校に暗躍カウンターが2つ以上乗っている」など惨劇の条件になっていることが多い。
惨劇に直接影響を及ぼす可能性が高いため、暗躍カウンターの動向には注意する必要がある。
行動カードの種類を覚える
脚本家と主人公はそれぞれ行動フェイズ毎に行動カードを使用する。
カード使用の簡単な流れとしては
- 脚本家が裏向きにして3枚の行動カードをセット
- 主人公が裏向きにして行動カードをセット
の順で行われる。
その後、行動解決フェイズにて各行動カードを公開して、それぞれに記載されている効果を発動させる。
行動カードの種類を覚えておくことで有効的に行動を起こせるため、脚本家・主人公共に行動カードの種類を覚えておくといい。
全10枚
- 縦移動
- 横移動
- 斜め移動☆
- 不安+1(2枚)
- 不安-1
- 暗躍+1
- 暗躍+2☆
- 友好禁止
- 不安禁止
☆マークは1ループにつき1枚のみ使用可能。
全8枚
- 縦移動
- 横移動
- 移動禁止☆
- 友好+1
- 友好+2☆
- 不安-1
- 不安+1
- 暗躍禁止☆
☆マークは1ループにつき1枚のみ使用可能。
主人公は3人いるため、3人がそれぞれ1ループにつき1枚使用できる。
キャラクターカードを覚える
『惨劇ルーパー』には拡張版含めて数多くのキャラクターカードがあるが、本記事では『惨劇ルーパー 5th』に登場するキャラクターを紹介していく。
キャラクターカードは全て登場するわけではないため、基本的にゲームが始まってから登場してきたキャラクターカードのみ確認すればいい。
キャラクターカードを覚える優先度は高くないため参考程度にしておいてほしい。
男子学生 | 不安臨界2 | 学生/少年 | 【友好2】同一エリアの学生1人の不安を-1 |
女子学生 | 不安臨界3 | 学生/少女 | 【友好2】同一エリアの学生1人の不安を-1 |
お嬢様 | 不安臨界1 | 学生/少女 | 【友好3】(制限:学校or都市)同一エリアのキャラ1人の友好を+1 |
委員長 | 不安臨界2 | 学生/少女 | 【友好2:1ループ1回】リーダーが1ループ1回制限カードを1枚回収 |
イレギュラー | 不安臨界3 | 学生/少年 | 【特性】選ばれていないルールの役職を必ず配役 【友好3】(非拒否)自身の役職公開 |
巫女 | 不安臨界2 | 学生/少女 | 【友好3】(制限:神社)神社の暗躍-1 【友好5:1ループ1回】同一エリアのキャラ1人の役職公開 |
異世界人 | 不安臨界2 | 少女 | 【友好4:1ループ1回】同一エリアのキャラ1人の殺害 【友好5:1ループ1回】同一エリアの死体1つの蘇生 |
神格 | 不安臨界3 | 男性/女性 | 【特性】特定ループまで登場しない 【友好3:1ループ1回】事件1つの犯人公開 【友好5】同一エリアのキャラ1人かボードの暗躍-1 |
刑事 | 不安臨界3 | 大人/男性 | 【友好4:1ループ1回】発生した事件1つの犯人公開 【友好5:1ループ1回】同一エリアのキャラ1人の死亡打ち消し |
サラリーマン | 不安臨界2 | 大人/男性 | 【友好3】自身の役職公開 |
情報屋 | 不安臨界3 | 大人/女性 | 【友好5:1ループ1回】ルールXどちらか1つの公開 |
アイドル | 不安臨界2 | 大人/女性 | 【友好3】同一エリアのキャラ1人の不安を-1 【友好4】同一エリアのキャラ1人の友好を+1 |
マスコミ | 不安臨界2 | 大人/男性 | 【友好2】任意のキャラの不安+1 【友好2】同一エリアのキャラ1人かボードの暗躍+1 |
大物 | 不安臨界4 | 大人/男性 | 【特性】テリトリーへの能力使用可能 【友好5:1ループ1回】テリトリーのキャラ1人の役職公開 |
医者 | 不安臨界2 | 大人/男性 | 【友好2】(暴発)同一エリアのキャラ1人の不安+1か-1 【友好3】入院患者の禁止エリア解除 |
入院患者 | 不安臨界2 | 少年 | |
ナース | 不安臨界3 | 大人/女性 | 【友好2】(非拒否)同一エリアの臨界キャラ1人の不安-1 |
手先 | 不安臨界1 | 大人/男性 | 【特性】初期エリアが脚本家の任意に毎ループ変化 【友好3】自身が犯人の事件の発生を禁止 |
『惨劇ルーパー』脚本家の準備
STEP①ループ回数とゲーム日数を決める
ゲーム中に何回ループ可能にするか設定する。
ループ可能回数が多いほどやり直せる回数が増えるため難易度が下がる。
ループ中のゲーム日数を設定する。
ゲーム日数が多いほど脚本家が惨劇を達成するチャンスが増えるため難易度が上がる。
STEP➁ルールを選択する
脚本家は「ルールY」と「ルールX」を設定しなくてはならない。
「ルールY」は惨劇の達成条件の根幹を成す要素が定義されており、「ルールX」は「ルールY」を補助するような役割を持つ要素を定義している。
通常では脚本家は「ルールY」から1つ、「ルールX」からは2つを採用する。
「ルールY」と「ルールX」の種類は下記の公式ページより検索。
*初心者は「First Steps」、慣れてきたら「Basic Tragedy Χ」がおすすめ
STEP➂キャラクターを設定
「ルールY」と「ルールX」が決定したら、脚本家はゲームに登場するキャラクターを設定する。
『惨劇ルーパー』には拡張版含めて数多くのキャラクターカードがあるため、脚本家は登場キャラクターを取捨選択していく。
キャラクターカードを選択したら、各キャラクターに秘密裏に役職を設定する。
「ルールY」と「ルールX」で設定したルールに基づいて役職が決まる。
例として「ルールY」➞「未来改変プラン」、「ルールX」➞「恋愛風景」「潜む殺人鬼」で設定していた場合、「カルティスト」「タイムトラベラー」「ラバーズ」「メインラバーズ」「フレンド」「シリアルキラー」の6役職は必ず含まれる
つまり最低でも6人のキャラクターカードは必要となる。
STEP➃事件の設定
脚本家は最後に各日に発生する事件と、事件の犯人を設定する。
事件はいくつ設定してもいいが、全事件の犯人がそれぞれ異なるように設定しなくてはいけない。
STEP➄悩んだら公式の脚本を使用するのがおすすめ
脚本家は設定することが多くあるが、難しく設定しすぎてクリアできないシナリオを作成してしまうこともある。
そうならないように慣れていないうちは公式の準備したシナリオを使うと間違いがないためおすすめ。
『惨劇ルーパー』ルール・遊び方
STEP①ターン開始フェイズ
ターン開始時に行う処理がある場合は、処理を行う。
STEP➁脚本家行動フェイズ
脚本家が3枚の「脚本家行動カード」を選び、キャラクターか場所に伏せたまま配置する。
同じキャラクター・場所に複数の「脚本家行動カード」を配置することはできない。
STEP➂主人公行動フェイズ
リーダーから順番に1枚の「主人公行動カード」を選び、キャラクターか場所に伏せたまま配置する。
「脚本家行動カード」が配置してあるところに、重ねて配置することはできるが、他の主人公が「主人公行動カード」を配置した位置には重ねることはできない。
主人公同士で相談して行動カードを配置するのは禁止。
STEP➃行動解決フェイズ
「脚本家行動カード」と「主人公行動カード」を全て公開する。
行動カードの指示に従って、各種カウンターの増減や移動を行っていく。
移動とカウンターの増減であれば、移動を優先して行ってからカウンターの増減を行う。
使用した行動カードは手札に戻るが、使用制限があるカードは戻ってこない。
STEP➄脚本家能力使用フェイズ
脚本家が役職の能力を任意で使用する。
能力を使用するときは、どのキャラクターの能力が発動したかは伝える必要がなく、結果だけ伝えればOK。
例:「女子学生に不安カウンターが1つ増えました」
STEP➅主人公能力使用フェイズ
主人公は友好カウンターが貯まっているキャラクターカードの能力を使用できる。
1つの能力は1フェイズにつき1度しか使用できない。
(使用制限がある能力はキャラクターカードの記載指示に従う)
「友好無視」「絶対友好無視」という能力を持っているキャラクターカードの能力を使用する場合は、「友好無視」であれば脚本家が任意で能力を阻止することができ、「絶対友好無視」であれば脚本家の意志に関わらず必ず能力を阻止する。
STEP➆事件フェイズ
規定の日にちの事件フェイズになると事件が発生するかの判定が行われる。
事件の犯人に不安カウンターが不安臨界まで貯まっており、犯人が生存している場合は、事件が発生する。
1人のキャラクターが複数の事件の犯人になることはなく、ループを何回繰り返しても犯人が変わることはない。
STEP➇リーダー交代フェイズ
リーダーを時計回りに交代する
STEP➈ターン終了フェイズ
ターン終了フェイズに何かが起こる可能性がある。
翌日に移行するか、ループが発動して初日に戻るかがターン終了フェイズでわかる。
ループが起こった場合は、ループ可能回数が1減少する。
『惨劇ルーパー』勝敗条件
最後の戦いへ
最後の戦いの前にボード上をループ開始時の状況にリセットする。
主人公が全キャラクターの役職を当てることができたら勝利。
1つでも外したら脚本家の勝利。
まとめ
『惨劇ルーパー』のまとめ
- ループ系惨劇体験型推理ボードゲーム
- プレイヤーの1人は脚本家として惨劇を設定する
- 残りのプレイヤーは主人公として惨劇を回避するために行動する
本記事では『惨劇ルーパー』のルール・遊び方を解説しました。
記事の内容を参考にして『惨劇ルーパー』でヒリつく推理バトルを楽しんでみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
読者の皆様が本記事から何かしらのヒントや情報を得てくださり、少しでもお役に立てたなら幸いです。
『惨劇ルーパー』を購入